・(むげんがいしゃ)てんぐどー ・しんしゃおく
・プラモとポンチ絵と駄文とやさぐれの日々。
・みんなで飛ばそう駄目電波。
・引っ越してきました。
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先日、自動車での移動中にTBSラジオ制作の「アクセス」を聴いていたら
なんかその日のトークテーマが「機動戦士ガンダム」だった。
その中でパーソナリティーの人が
「ガンダムに出てくるのはね、モビルスーツといって、装甲服なんです。
ロボットじゃないんですよ」
とか言っていた。まさか30年近く前に聞いたカビの生えたような間違った
認識を21世紀に聞くとは思わなかったZE!
いいえ、ロボットです。チャペックの定義を重んじるならば、せいぜい、乗り物です。
番組自体はその後すぐに目的地に着いてしまったのであとは聴いていないが
その後のトークがどうなったことやら。
前回、筒井康隆氏の作品に少し触れたのだが、氏の作品の中に
「朝のガスパール」という作品がアル。
1992年ごろだったと思うが、朝日新聞内で連載されていた小説だ。
この小説を連載するにあたり、朝日新聞主催のパソコン通信に専用のフォーラムが設けられ作者・読者が自由に意見交換ができるようになっていた。
小説の内容はネットワークゲームの中の世界、それを遊ぶ人たちの現実世界、それを新聞連載小説として書いている小説家の世界、そこへ投書やパソコン通信で意見を述べる読者の世界、そしてそれらすべてを取りまとめて本当の小説にしている筒井康隆の世界、と5重構造になったメタ・フィクション中のメタ・フィクションだ。
注目すべきはインターネット前の当時に存在すらなかった(ようなもの)のネットゲームや祭り・荒し・アスキーアート(爆弾投下)といった2ちゃんねる真っ青の様相がフォーラム内で展開されていたことにある。機会があったら読んでくれたまい。
さてそれから時は流れ、現在、我々の前にはそれに負けないほどの不可思議なメタ・ワールドが存在している。そう、この前振りからもわかるだろう。
僕たちが大好きで大好きでたまらない「機動戦士ガンダム」だ。
ガンダムというのは実に不思議な作品で、「世界観・設定ありき」でガンダム好きのほぼ全ての人々に認識されているにもかかわらず、
①ガンダムのいる世界の歴史
②ガンダムというアニメーション製作の歴史
③ガンダムという商品の歴史
④ボクのかんがえたがんだむ
という要素が全て当価値で語られているのだ。「世界観・設定ありき」なのに
基準はどこなんだよ。
①は問題ないね。「機動戦士ガンダム」~「Vガンダム」のTV版に「逆襲のシャア」と「F91」を含んだものだ。単純に作品世界の歴史。
②は①におけるその製作の現実世界と、「0080」「0083」といった挿入話や、「Gガンダム」以降のそれまでの世界を共有しない作品とその製作の現実。
ここで①の世界がアニメのトレンドによって進化していくことが見えたり、設定・世界の充実・場合によっては改ざんが起こる。さらに時代を遡ったエピソードが製作されるに至って、更なる充実・改ざん・上書き・矛盾の解消・別の矛盾の登場が起こる。
③は主にガンダムのプラモデルによって起こる現象。
「HG」とか「MG」とか接頭語がつくリニューアルキットが発売されるようになってどんどん設定の変更が加速する。しかも時系列はまったくばらばらに商品化されるから進化の歴史は商品化の歴史になる。もう時代ごとにならべたらさぞやちぐはぐなことになっているだろう。
④はTV・ビデオ・映画の映像媒体を持たない雑誌連載や、TVゲーム、ファンの脳内にあるもの。
「MSV」や、「ガンダムセンチネル」は②・③に大きく影響をあたえているが、コッチにはいる。
これらが世界・設定を補完したり、勝手に書き換えたりしている。
すげえ。なんと魑魅魍魎。
こんな状況だから同じ「ガンダム好き」同士の会話でも多分相当食い違っているようなきがするよ。
こういうバックボーンで産まれた現時点での最新版、「MGガンダム2.0」
あなたにはどう見えたのでしょうか?
ぼくには上で書いたことが全て出ているように見えます。
時代と世界とをつぎはぎしたキメラなんじゃないかな。
あとは好みかどうかでしょう。
ふぁみこんで描きました。がんだむ。
なんかその日のトークテーマが「機動戦士ガンダム」だった。
その中でパーソナリティーの人が
「ガンダムに出てくるのはね、モビルスーツといって、装甲服なんです。
ロボットじゃないんですよ」
とか言っていた。まさか30年近く前に聞いたカビの生えたような間違った
認識を21世紀に聞くとは思わなかったZE!
いいえ、ロボットです。チャペックの定義を重んじるならば、せいぜい、乗り物です。
番組自体はその後すぐに目的地に着いてしまったのであとは聴いていないが
その後のトークがどうなったことやら。
前回、筒井康隆氏の作品に少し触れたのだが、氏の作品の中に
「朝のガスパール」という作品がアル。
1992年ごろだったと思うが、朝日新聞内で連載されていた小説だ。
この小説を連載するにあたり、朝日新聞主催のパソコン通信に専用のフォーラムが設けられ作者・読者が自由に意見交換ができるようになっていた。
小説の内容はネットワークゲームの中の世界、それを遊ぶ人たちの現実世界、それを新聞連載小説として書いている小説家の世界、そこへ投書やパソコン通信で意見を述べる読者の世界、そしてそれらすべてを取りまとめて本当の小説にしている筒井康隆の世界、と5重構造になったメタ・フィクション中のメタ・フィクションだ。
注目すべきはインターネット前の当時に存在すらなかった(ようなもの)のネットゲームや祭り・荒し・アスキーアート(爆弾投下)といった2ちゃんねる真っ青の様相がフォーラム内で展開されていたことにある。機会があったら読んでくれたまい。
さてそれから時は流れ、現在、我々の前にはそれに負けないほどの不可思議なメタ・ワールドが存在している。そう、この前振りからもわかるだろう。
僕たちが大好きで大好きでたまらない「機動戦士ガンダム」だ。
ガンダムというのは実に不思議な作品で、「世界観・設定ありき」でガンダム好きのほぼ全ての人々に認識されているにもかかわらず、
①ガンダムのいる世界の歴史
②ガンダムというアニメーション製作の歴史
③ガンダムという商品の歴史
④ボクのかんがえたがんだむ
という要素が全て当価値で語られているのだ。「世界観・設定ありき」なのに
基準はどこなんだよ。
①は問題ないね。「機動戦士ガンダム」~「Vガンダム」のTV版に「逆襲のシャア」と「F91」を含んだものだ。単純に作品世界の歴史。
②は①におけるその製作の現実世界と、「0080」「0083」といった挿入話や、「Gガンダム」以降のそれまでの世界を共有しない作品とその製作の現実。
ここで①の世界がアニメのトレンドによって進化していくことが見えたり、設定・世界の充実・場合によっては改ざんが起こる。さらに時代を遡ったエピソードが製作されるに至って、更なる充実・改ざん・上書き・矛盾の解消・別の矛盾の登場が起こる。
③は主にガンダムのプラモデルによって起こる現象。
「HG」とか「MG」とか接頭語がつくリニューアルキットが発売されるようになってどんどん設定の変更が加速する。しかも時系列はまったくばらばらに商品化されるから進化の歴史は商品化の歴史になる。もう時代ごとにならべたらさぞやちぐはぐなことになっているだろう。
④はTV・ビデオ・映画の映像媒体を持たない雑誌連載や、TVゲーム、ファンの脳内にあるもの。
「MSV」や、「ガンダムセンチネル」は②・③に大きく影響をあたえているが、コッチにはいる。
これらが世界・設定を補完したり、勝手に書き換えたりしている。
すげえ。なんと魑魅魍魎。
こんな状況だから同じ「ガンダム好き」同士の会話でも多分相当食い違っているようなきがするよ。
こういうバックボーンで産まれた現時点での最新版、「MGガンダム2.0」
あなたにはどう見えたのでしょうか?
ぼくには上で書いたことが全て出ているように見えます。
時代と世界とをつぎはぎしたキメラなんじゃないかな。
あとは好みかどうかでしょう。
ふぁみこんで描きました。がんだむ。
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